歯周病と肝臓の病気の関係

こんにちは!宇佐市の歯医者、たきがみ歯科クリニックの、歯科医師の瀧上洋平です。

肝臓はエネルギーの一時定期な貯蔵庫なのですが、食べたり飲んだりして摂取した分のエネルギーが使われないと、肝臓に中性脂肪としてどんどん蓄えたれていきます。このように脂肪が異常に蓄積された状態を脂肪肝と言います。脂肪肝が怖いのは、数十年かけて脂肪肝炎や肝硬変、肝臓ガンへと進行していく可能性があることです。

そしてその進行になかでも「飲酒を原因としない脂肪肝」から進行する肝臓の病気に、お口の中の歯周病菌が関与している可能性が見えてきたのです。

Pg菌は、多くの腸内細菌や他の歯周病原菌と同じように、細胞壁の外側にLPS(リポポリサッカサイド、リポ多糖)という非常に毒性が強い物質を持っています。

普通は歯周病原菌は体の中には入ってきません。しかし、歯周病になっている歯があると、歯磨きをした後に歯ぐきのバリアが壊れて血中に菌が入ってきます。歯周病菌が血液中に入ってくると、炎症を起こしたり、動脈硬化を進めたり、糖尿病を悪化させたり、色々な悪さをします。中でも肝臓は血液の流れがゆっくりなので菌が定着しやすい場所です。Pg菌が肝臓に行くと、毒素であるLPSの存在を感知した肝臓は、敵に襲われたと認知して、脂肪やエネルギーを全身に送る働きをやめてしまいます。肝臓から全身に毒物をばらまかないようにするためです。

脂肪肝の予防には、運動と食生活の改善が一番です。健康診断で脂肪肝を指摘され、なおかつ歯周病にもなっているという方は、まずは歯周病の治療を受けましょう。

 
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