こんにちは!宇佐市の歯医者、たきがみ歯科クリニックの、歯科医師の瀧上洋平です。
今回の歯の豆知識は歯の命とも言える歯髄についてです。一般には「神経」と呼ばれており、痛みを感じる器官です。歯髄の神経細胞は、歯に加わる刺激を全て痛覚として翻訳します。冷たい物、熱い物、あらゆる刺激を危機だと感知し、強い警告を出します。
歯髄は、痛覚をつかさどる他に、象牙質に栄養を送ったり、細菌から守る仕事もしています。それを担うのが、歯髄を構成する血管とリンパ管です。
血管とリンパ管は体の他の部分同じように、栄養や酸素、水分、そして免疫細胞を歯に運びます。血液とリンパ液が象牙質を養い、内部に入った細菌と戦って抵抗してくれます。
この血液とリンパ液の流れは、細菌が内部に入るのを防ぐ働きもしています。これらの流れが歯の外側に向け微弱な圧力を生み、象牙細管から入り込もうとする細菌を押し戻しているのです。