こんにちは!宇佐市の歯医者、たきがみ歯科クリニックの、歯科医師の瀧上洋平です。今回も先週に引き続き口中老化についてです。歯周病が全身疾患との関わりがあることは以前も特集しましたが、今回は知っているようで知らないドライマウスと舌の老化についても載せています。
唾液の分泌が減ると免疫が低下し虫歯や歯周病だけでなく風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、口の中で繁殖した歯周病菌などが腸まで送られ、悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させることもあります。また、唾液が減ることにより丸飲み、がぶ飲みしてしまい、肥満の原因になることもあります。
舌の老化についてあまり知らないという方も多いかと思いますが、舌の老化により嚥下障害に繋がっていくリスクがあります。食べ物を美味しいと感じにくくなり、ものが飲み込みづらいので必要な栄養が取れない。物が飲み込みにくいので柔らかい炭水化物ばかり食べて糖が歯周病菌のエサとなり歯周病が進行する。舌苔が増え誤嚥性肺炎のリスクが上がる、など口内の老化は侮ると大変なことになります。