CATEGORY : 歯周病

破骨細胞と骨芽細胞

   

こんにちは!宇佐市の歯医者、たきがみ歯科クリニックの、歯科医師の瀧上洋平です。

歯周病になると歯が抜けてしまうと言う事はご存知の方が多いと思いますが、そもそもどうして歯が抜けてしまうのかを解説します。

歯がどうやって抜けるかをお話しする前に、破骨細胞と骨芽細胞について知る必要があります。人の骨は絶えず新陳代謝を経て生まれ変わっています。その骨の代謝を担うのは、骨の中に存在する破骨細胞と骨芽細胞です。破骨細胞細胞は体の中で唯一骨を壊す力を持った細胞です。骨芽細胞は骨を作る細胞で、破骨細胞細胞が古くなった骨を壊し、骨芽細胞が骨を修復させます。

人の体は基本的に連続した上皮で覆われており、細菌の侵入を防いでいます。しかし歯の周りだけ唯一上皮のバリアが存在しないため隙間から細菌の侵入を許しやすい構造になっています。体内に細菌の侵し続けるのを防ぐため、免疫細胞が破骨細胞細胞に指令を出し、顎の骨を壊して細菌の温床となってしまった歯を体から追い出そうとします。これが歯周病になると歯がグラグラと揺れて抜けてしまう理由です。

 
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